2010年09月22日
#63「ヤンバルクイナ輪禍」「子宮頚癌と向き合おう!」
9月21日火曜22時にUST生放送しました。(#bokinawa live at http://ustre.am/6bZ2 )
※放送時間が変更になっています!
「ヤンバルクイナの輪禍」byEMI
☆今回のテーマを選んだ理由☆
9月16日沖縄タイムスにこんな記事が掲載されていました。
『クイナ交通死最多 今年30件 ケナガネズミも』
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-09-16_10273/
その記事に衝撃を受けました。
2010年の交通事故発生件数が過去と比較して大幅に増えているからです。
毎年、「過去最多」ということばを見る現状があります。
「ロードキル」とは・・・
『動物(昆虫までも含める場合もある)が道路上で車に轢かれる現象』(EICネット)
ロードキルで検索したところ、
西表島のイリオモテヤマネコに関する最近の記事を見つけました。
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-09-10_10080/
(沖縄タイムス 平成22年9月10日)
こちらの交通事故発生件数も過去最悪のペースで進んでいるとのことです。
記事を目にした時、ぐるぐると疑問が頭の中を駆け巡りました。
沖縄に生息する希少動物の交通事故防止に対する啓発活動は進んでいるはずなのに、
なぜ一向に減らないのでしょうか。
むしろ、過去に比較出来ないスピードで発生している原因は何なんだろう。
そこで今回のOUR OKINAWAの放送では、「ヤンバルクイナって何?」というところから、
沖縄に生息する希少動物の事故死を防ぐために、国や県が実施している道路環境対策を紹介したいと思います。
☆ヤンバルクイナとは☆
ヤンバルクイナは、沖縄島北部に生息する固有種で1981年に新種として
掲載されました。国の天然記念物に指定されており、絶滅危惧種として
レッドデータブックにも掲載されています。その生息域の南限は年々北上し、
1980年代は推定1800羽とされていましたが、その数は年々減少し、
現在は推定700羽あまりとされています。マングースやノネコによる捕食が
大きな原因とされ、外来種による捕食を防ぐための対策がとられています。
ちなみに。。。
地元では、「アガチ」「アガチャ」「ヤマドゥイ」と言われているそうです。
☆ヤンバルクイナの輪禍(ロードキル)発生件数☆
環境省の発表によると、輪禍は繁殖期である5月頃に交通事故による死亡例が多いとのこと。
2010年9月15日までに発生した件数をみても4月から7月の発生件数が他の月と比べると
多くなっていることがわかります。この時期の運転には特に注意しましょう!!
☆国や県の道路環境整備☆
北部国道事務所(国)や北部土木事務所(県)は、ロードキル対策として
道路整備及び改良事業を実施しています。
(1)複距の改善 → 運転手が野生生物を早期発見できるように、
道路の線形改良や張コンクリートで対策を講じています
(2)側溝改良 → 側溝内に落ちた動物が脱出できるよう、側溝の形を改良しています。
(3)アンダーパス → 動物の路上出現を抑制するため、ボックスカルバートを設置しています。
参考資料:
(沖縄県北部土木事務所)
http://www.hido.or.jp/14gyousei_backnumber/2010data/1005/1005chiiki-okinawaken.pdf
(北部国道事務所)
http://www.dc.ogb.go.jp/hokkoku/press/2010/100524/kuina_2.pdf
☆最後に☆
沖縄県や国は、希少生物を守るために様々は対策を講じています。
しかし、道路整備を実施してきてもロードキル件数は増加の一途を
辿っているという現状があります。道路環境が完全に整うには時間が
かかるため、防止策だけに頼ることはできません。
やはり、私たちドライバー一人ひとりの心がけと意識が重要です。
事故発生が多い朝方と夕方は特に注意して運転しましょう。
スピードは抑えて走行しましょう!
☆万が一の場合☆
どんなに気をつけても「万が一」という場合があります。
その時は、すぐに関係機関に連絡しましょう!
今年発生した30件の内、2羽は助かり放鳥されています!
また、道路上で死んだり傷ついたりしているヤンバルクイナなどの
生物を見かけた時も、すぐに連絡しましょう。
・環境省やんばる 野生生物保護センター (TEL: 0980-50-1025)
・ヤンバルクイナ 救命救急センター (TEL: 0980-50-3300)
私たち一人ひとりの心がけと行動で、沖縄の生物を守りましょう。
沖縄ゆんたくフリートーク
「子宮頸がんと向き合おう!」byユウコ
今回は、テーマが医療に関することですが、Our Okinawaでは、
当番組の視聴者、およびブログの閲覧者に生じたいかなる損害、
損失について、一切の責任は負わないものといたします。
また、当番組、当発表者は、子宮頸がんのワクチンの紹介をしていますが、
ワクチンを推奨するわけではありません。
担当医と専門家と相談して、ご自身で判断されてください。
1 子宮がんについて…
子宮体がんと子宮頸がんを合わせて子宮がんと呼んでいる。
今日は「子宮頸がん」についてトークです。
2 なぜ、OurOkinawaで「子宮頸がん」を取り上げたかというと…
(1)全国に比べて沖縄では子宮がんの死亡率が高い
(2)予防が出来る(がんになる細胞変の段階で発見できる)し、
初期で発見できれば、ほぼ100%完治し、子どもも産める。
3 子宮頸がんとは…
子宮頚部(けいぶ)→膣から子宮をつなぐ入口部分、に出来る癌です。
原因は、ほぼ、100%ウイルス(HPV:ヒトパピローマウイルス)によってがんになります。
性交渉でウイルス感染するので、アメリカでは性病(STD)の一種とされています。
ただ、このウイルスは、特殊なものではありません。
すべての女性の約80%が一生に一度は感染していると報告もあるようです。
ただし、HPVに感染しても、ほとんどは自然に治ってしまう場合が多い。
遺伝や、免疫システムの状態により、ウイルスが細胞を変化させてしまうことがある※1。
それが長期間(通常10年くらい)及ぶとがんへ進行してしまう。
※1 これを異形成といいます
<参照:http://allwomen.jp/>
さて、
2(1)の全国に比べて沖縄では子宮がんの死亡率が高いということ
なんですが、特に原因がわかっているわけではありません。
ただ、全国に比べて低所得ということが深く関わってるのではないかとも言われています。
さらに、沖縄県では市町村単位でかなりの受診立の開きがあるようです。
あとは、女性の意識の問題とも言われています。
2007年に子宮がん・卵巣がんを経験した女性や助産師、
婦人科医が交流するトップランナー会が行ったアンケートによると、
「20代の67%が子宮がん検診を受けたことがない」
(琉球新報)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-29396-storytopic-1.html
また、沖縄県医師会報(H21年5月号)には、
子宮頸がんの患者さんの70%が、
全くの子宮癌検診を受けたことがないか、
5年以上検診を受けていないとあります。
http://www.okinawa.med.or.jp/activities/kaiho/kaiho_data/2009/200905/056.html
※ 番組では、ユウコの体験談もお話ししています。
ただし、2(2)で述べたように、予防も出来るし、初期で発見できれば、
ほぼ100%完治し、子どもも産める。
まずは予防の仕方ですが、日本では、ワクチンが最近認可されました。
このワクチンなんですが、これは予防に一番有効と言われています。
ただし、これは不妊症の原因になるかもしれないと忠告する専門家もいます。
それと、値段が高いです(15000円くらい)。
それから、避妊具をつける。これは絶対的な効果は期待できないそうですが、
やらないよりはやった方がいいと思います。
最後に、一番確実なのは検診を受けることです。
自分の体の状態を知ることはとても大事なので、
1年に最低1回は必ず受けましょう。
HPV感染も初期の子宮頸がんも、自覚症状はほとんどありません。
自覚症状が出た時には、ある程度進行している可能性があるので、
検診を受けているか受けていないか、それが大きな分かれ道です。
集団検診: 那覇市は、20歳以上で、前年度受診していない人
http://www.city.naha.okinawa.jp/kurasi/joho/fukusiKenkouCheckGan.html
(※お住まいの市町村により異なります)
自費による検診:視診、触診、エコー、細胞診などで料金は3000円から。
子宮頸がん検診は、あなたはこのままだとがんになるかもよーという
ことを教えてくれます。子宮のこと、真剣に考えてみませんか。
OUR OKINAWAわったーばんどーは、
未来の沖縄の為に、今、考えて行動して行くのは
わったーばんどー、私達の番だよという想いでやっています。
※放送時間が変更になっています!
「ヤンバルクイナの輪禍」byEMI
☆今回のテーマを選んだ理由☆
9月16日沖縄タイムスにこんな記事が掲載されていました。
『クイナ交通死最多 今年30件 ケナガネズミも』
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-09-16_10273/
その記事に衝撃を受けました。
2010年の交通事故発生件数が過去と比較して大幅に増えているからです。
毎年、「過去最多」ということばを見る現状があります。
「ロードキル」とは・・・
『動物(昆虫までも含める場合もある)が道路上で車に轢かれる現象』(EICネット)
ロードキルで検索したところ、
西表島のイリオモテヤマネコに関する最近の記事を見つけました。
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-09-10_10080/
(沖縄タイムス 平成22年9月10日)
こちらの交通事故発生件数も過去最悪のペースで進んでいるとのことです。
記事を目にした時、ぐるぐると疑問が頭の中を駆け巡りました。
沖縄に生息する希少動物の交通事故防止に対する啓発活動は進んでいるはずなのに、
なぜ一向に減らないのでしょうか。
むしろ、過去に比較出来ないスピードで発生している原因は何なんだろう。
そこで今回のOUR OKINAWAの放送では、「ヤンバルクイナって何?」というところから、
沖縄に生息する希少動物の事故死を防ぐために、国や県が実施している道路環境対策を紹介したいと思います。
☆ヤンバルクイナとは☆
ヤンバルクイナは、沖縄島北部に生息する固有種で1981年に新種として
掲載されました。国の天然記念物に指定されており、絶滅危惧種として
レッドデータブックにも掲載されています。その生息域の南限は年々北上し、
1980年代は推定1800羽とされていましたが、その数は年々減少し、
現在は推定700羽あまりとされています。マングースやノネコによる捕食が
大きな原因とされ、外来種による捕食を防ぐための対策がとられています。
ちなみに。。。
地元では、「アガチ」「アガチャ」「ヤマドゥイ」と言われているそうです。
☆ヤンバルクイナの輪禍(ロードキル)発生件数☆
環境省の発表によると、輪禍は繁殖期である5月頃に交通事故による死亡例が多いとのこと。
2010年9月15日までに発生した件数をみても4月から7月の発生件数が他の月と比べると
多くなっていることがわかります。この時期の運転には特に注意しましょう!!
☆国や県の道路環境整備☆
北部国道事務所(国)や北部土木事務所(県)は、ロードキル対策として
道路整備及び改良事業を実施しています。
(1)複距の改善 → 運転手が野生生物を早期発見できるように、
道路の線形改良や張コンクリートで対策を講じています
(2)側溝改良 → 側溝内に落ちた動物が脱出できるよう、側溝の形を改良しています。
(3)アンダーパス → 動物の路上出現を抑制するため、ボックスカルバートを設置しています。
参考資料:
(沖縄県北部土木事務所)
http://www.hido.or.jp/14gyousei_backnumber/2010data/1005/1005chiiki-okinawaken.pdf
(北部国道事務所)
http://www.dc.ogb.go.jp/hokkoku/press/2010/100524/kuina_2.pdf
☆最後に☆
沖縄県や国は、希少生物を守るために様々は対策を講じています。
しかし、道路整備を実施してきてもロードキル件数は増加の一途を
辿っているという現状があります。道路環境が完全に整うには時間が
かかるため、防止策だけに頼ることはできません。
やはり、私たちドライバー一人ひとりの心がけと意識が重要です。
事故発生が多い朝方と夕方は特に注意して運転しましょう。
スピードは抑えて走行しましょう!
☆万が一の場合☆
どんなに気をつけても「万が一」という場合があります。
その時は、すぐに関係機関に連絡しましょう!
今年発生した30件の内、2羽は助かり放鳥されています!
また、道路上で死んだり傷ついたりしているヤンバルクイナなどの
生物を見かけた時も、すぐに連絡しましょう。
・環境省やんばる 野生生物保護センター (TEL: 0980-50-1025)
・ヤンバルクイナ 救命救急センター (TEL: 0980-50-3300)
私たち一人ひとりの心がけと行動で、沖縄の生物を守りましょう。
沖縄ゆんたくフリートーク
「子宮頸がんと向き合おう!」byユウコ
今回は、テーマが医療に関することですが、Our Okinawaでは、
当番組の視聴者、およびブログの閲覧者に生じたいかなる損害、
損失について、一切の責任は負わないものといたします。
また、当番組、当発表者は、子宮頸がんのワクチンの紹介をしていますが、
ワクチンを推奨するわけではありません。
担当医と専門家と相談して、ご自身で判断されてください。
1 子宮がんについて…
子宮体がんと子宮頸がんを合わせて子宮がんと呼んでいる。
今日は「子宮頸がん」についてトークです。
2 なぜ、OurOkinawaで「子宮頸がん」を取り上げたかというと…
(1)全国に比べて沖縄では子宮がんの死亡率が高い
(2)予防が出来る(がんになる細胞変の段階で発見できる)し、
初期で発見できれば、ほぼ100%完治し、子どもも産める。
3 子宮頸がんとは…
子宮頚部(けいぶ)→膣から子宮をつなぐ入口部分、に出来る癌です。
原因は、ほぼ、100%ウイルス(HPV:ヒトパピローマウイルス)によってがんになります。
性交渉でウイルス感染するので、アメリカでは性病(STD)の一種とされています。
ただ、このウイルスは、特殊なものではありません。
すべての女性の約80%が一生に一度は感染していると報告もあるようです。
ただし、HPVに感染しても、ほとんどは自然に治ってしまう場合が多い。
遺伝や、免疫システムの状態により、ウイルスが細胞を変化させてしまうことがある※1。
それが長期間(通常10年くらい)及ぶとがんへ進行してしまう。
※1 これを異形成といいます
<参照:http://allwomen.jp/>
さて、
2(1)の全国に比べて沖縄では子宮がんの死亡率が高いということ
なんですが、特に原因がわかっているわけではありません。
ただ、全国に比べて低所得ということが深く関わってるのではないかとも言われています。
さらに、沖縄県では市町村単位でかなりの受診立の開きがあるようです。
あとは、女性の意識の問題とも言われています。
2007年に子宮がん・卵巣がんを経験した女性や助産師、
婦人科医が交流するトップランナー会が行ったアンケートによると、
「20代の67%が子宮がん検診を受けたことがない」
(琉球新報)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-29396-storytopic-1.html
また、沖縄県医師会報(H21年5月号)には、
子宮頸がんの患者さんの70%が、
全くの子宮癌検診を受けたことがないか、
5年以上検診を受けていないとあります。
http://www.okinawa.med.or.jp/activities/kaiho/kaiho_data/2009/200905/056.html
※ 番組では、ユウコの体験談もお話ししています。
ただし、2(2)で述べたように、予防も出来るし、初期で発見できれば、
ほぼ100%完治し、子どもも産める。
まずは予防の仕方ですが、日本では、ワクチンが最近認可されました。
このワクチンなんですが、これは予防に一番有効と言われています。
ただし、これは不妊症の原因になるかもしれないと忠告する専門家もいます。
それと、値段が高いです(15000円くらい)。
それから、避妊具をつける。これは絶対的な効果は期待できないそうですが、
やらないよりはやった方がいいと思います。
最後に、一番確実なのは検診を受けることです。
自分の体の状態を知ることはとても大事なので、
1年に最低1回は必ず受けましょう。
HPV感染も初期の子宮頸がんも、自覚症状はほとんどありません。
自覚症状が出た時には、ある程度進行している可能性があるので、
検診を受けているか受けていないか、それが大きな分かれ道です。
集団検診: 那覇市は、20歳以上で、前年度受診していない人
http://www.city.naha.okinawa.jp/kurasi/joho/fukusiKenkouCheckGan.html
(※お住まいの市町村により異なります)
自費による検診:視診、触診、エコー、細胞診などで料金は3000円から。
子宮頸がん検診は、あなたはこのままだとがんになるかもよーという
ことを教えてくれます。子宮のこと、真剣に考えてみませんか。
OUR OKINAWAわったーばんどーは、
未来の沖縄の為に、今、考えて行動して行くのは
わったーばんどー、私達の番だよという想いでやっています。
Posted by OUR OKINAWA at 01:40